2012年1月8日日曜日

安全の位置づけ




















警察庁が自転車を車道通行させると宣言したのもつかの間、
東京都が自転車を車道通行させるのは危険として
歩道を線で仕切り歩道通行させると表明。
またその背景には、荷物の積み下ろしのための停車車両の作業に支障をきたすとも。
自転車先進国のやり方に倣えばよい。
喜んだのもつかの間、本当にがっかりさせられる。

車道は危険ではないとこれまで何度もコラムに書いてきた。

車道が危険とはどういうことか。
もう一度考えてみる。

車道自体は施設であるからこれそのものが危険というものではない。
ではどういうことか。
車道を自転車とクルマを一緒に走らせることが危険ということらしい。

ではなぜ自転車とクルマを一緒に走らせると危険なのか。
クルマと自転車が接触して事故に結びつくから危険であると。

ではなぜ自転車とクルマが接触するのか。
道交法によると自転車が車道左側を走行するのと同時に
クルマは弱者である自転車から安全な距離をおいて走行する注意義務がある。

であるから自転車、クルマ共に道交法を守れば事故は起きない。

いやいやクルマから自転車を認識できないときがあると?
であれば自転車に歩道を走らせてはダメだ。
ますます認識できなくなる。
自転車が車道を走ればクルマからは良く見える。
すなわち認識しやすい。
これは自転車から安全な距離をおいて走行できるということ。

これで解決である!

自転車に乗る人に聞くと、クルマがビュンビュン走る車道は怖いと。
いや、自転車に乗る人がそう感じているのなら、
自転車の脇をクルマはビュンビュン走ってはいけない。
クルマは安全な速度で自転車から安全な距離をあけて走るのだ。
これが道路交通法である。
どうして道交法を守とうとしないのか。
自転車に横を至近距離でビュンビュン走れば接触した時のダメージは深刻だ。
いや危険であることをわかっていてこの行動をとるとすれば
事故以前の問題。安全に対する意識がまったく欠如している。

どうしてクルマが道交法を守って走ることを前提としないのか。
人の命を軽視してクルマに道交法を守らない、守らせない、その意識が理解できない。

いきなり自転車に車道を走行させるのは危険というが、私はそう思わない。
いきなりではなく自転車の車道走行について徐々に変えていくその移行期間、自転車に乗る人がどこが歩道でどこが車道を走らなければならないかをどうやって認識するのか。
ましてクルマのドライバーがどうやって認識するのか。
極めて困難である。


一番わかりやすいのは
2012年○月○日午前0時
一斉に自転車を車道走行させる。
その実施のための準備期間なら理解できる。

沖縄でクルマを右側通行から左側通行に変えたときのように。

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