2012年9月10日月曜日
自転車車載用ベース
これまでセダンに乗っていたため、自転車はおのずと車外、つまり屋根の上のラックに載せていた。今回ワゴン車に乗り換えたためカーゴルームに載せようと考えた。
なにか良い車載ツールはないかと調べた結果、ミノウラ製の車載ベース「VERGO EXCEL」を選択、購入し試してみた。
このベースは1台用~3台用まであり、それぞれベースの長さが異なる。もちろん一番安定しているのは最もベースの長い3台用だ。
今回はカーゴスペースと自転車の積載台数を考慮し2台用を選んだ。
このベースを用いて自転車を載せた状態は写真の通りだ。
ベースに取り付けられた治具でフロントフォークを固定するだけ。後輪はフレームに装着したままだ。
つまり作業としてはフロントのタイヤを外し、後輪の着いたままのフレームを後ろむけにラゲッジスペースに乗せ、後輪を押して適切な位置まで転がす。続いてフロントフォークを治具に固定する。
はずした前輪はベースに取り付けた専用治具に固定する。
実に収まりがよい。このツールを用いれば自転車のフレームやホイールを傷つけることもない。
今回後席のセンターシートを倒して搭載したが、自転車の台数が増えればさらに後席を倒すことになる。これはクルマ側の問題。
この車載ベースは車室内への固定せず、そのまま走行しても自転車自体は若干ゆれる程度で普通の運転では転倒することはないとしている。
クルマを走らせてみると確かにその通りだ。カーブや段差で若干ゆれるだけで倒れる危険性は事故等の大きな衝撃がない限り非常に小さいと思われる。
ただしこのベースはあくまでも車内に自転車を「自立」させるためのものであるということを忘れてはいけない。
ベースか自転車を車内に「固定」しない限り、同乗者の安全に対するリスクは非常に大きい。
万が一の事故の際は、自転車がベースごと前席に飛んできたりフロントウインドーやリアウインドーを突き破って外へ飛び出す危険性もある。
大きなGがかかったり、車が横転すると自転車が人間に襲い掛かる。
つまりこのベースもしくは自転車を適切な固定なしで使用した時点で、ドライバーやパッセンジャーがシートベルトをしている意味が半減するのだ。
屋根に積むサイクルキャリアは危険と考え方もあるが、リスクを見越して設計されているキャリアを選ぶならその方が安全であろう。もちろん決められた使用方法を守っての話だ。
例えば事故で大きな衝撃がかかった場合、状況によってはキャリアや自転車は破損するかもしれないが、自転車自体は決してフリーにならない。つまり前方へは飛び出さないとか、後方積載タイプなら自転車自体がリアウインドーに激突してガラスやリアハッチは破損するのみであったり。いずれも自転車が直接人に対する凶器とならない配慮がなされていたりする。
今回の車載ベースはあくまで自転車を自立させるツールと考え、これを車室内に固定する方法を考えなければ・・・。
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