2011年4月7日木曜日
自転車通勤
こんな題名のコラムを書くとは思わなかった。
骨盤を骨折し、自転車に乗れなくなった。
いや、痛いと思いながら乗っていたのだが、病院のMRIで確認の結果、骨折だとわかった瞬間から気持がめげて乗れなくなった。
病院の先生曰く、「安静にする!」「歩くなら負荷をかけないよう杖を使用する!」
電車通勤に切り替えたが、節電のため、駅のエスカレーターが止まり、階段の上り下りが特にキツイことと、先生の勧めもあり、一時自動車通勤に切り替えることにした。
一般道だと、自転車より時間を要することはわかっているので自動車専用道(有料道路)を走ることにした。
すばらしくラクである。
足の指先を少し動かすだけで、手を少し動かすだけで、クルマの動きが自在になる。 筋肉を使うでもなく、心拍が上昇するでもなく、だ。
しかも、距離や天気、気温、風向風速き関係なし。
何の情報を取らなくとも、簡単に目的地へ着いてしまう。
まるで自分がパワーアップしたかのような錯覚。
でもこれが当たり前になっているのがクルマの世界だ。
この筋肉も心拍も関係ない動作自体もすでに面倒になっているに違いない。
人間のダメな部分。
走りながら自分がどんどんダメになっていく気がした。
すごく後ろめたかった。
なんといっても自転車で通える距離を自動車で通うのだから。
この「ラク」がすべての問題の根っこだ。
「ラク」したいという人間の「エゴ」が大量の炭酸ガスやを排出し、地球環境に負荷をかける。
運動不足からメタボになる。
地球にも自分にも負担をかけている。
痛みが取れたら早く自転車に戻そうと思う。
「ラク」でなくていい。「フツウ」で。
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