2012年4月20日金曜日
交通安全教育
今日の自転車通勤の帰り道。
家まであと数キロの交差点の赤信号。
車道上の停止線の手前に止まり信号が青に変わるのを待っていると
後ろにライトを点滅させ停止している自転車がいるのに気づいた。
ロードバイクに乗ったツーキニストかと思って振り返ってみると、
意外にも高校生の男の子だった。
交通量の少ないこの時間帯の交差点。
自転車に乗る人の多くは大人、子供関係なく信号無視、逆走、歩道走行とデタラメ運転をしている。
そんな中その高校生は車道上で私の後ろに止まって信号が変わるのを待っている。
当たり前と思いつつ、思わず「君偉いね、きちんと信号を守って!」
と声をかけるとその男の子はイヤフォンをはずして
「信号守るのは当然です!警察に怒られたんです、この間!」
「そうなんだ!偉いよ。でもイヤフォンはダメ!」
「はい、でも警察にわかんない程度に、と思って!」
信号が青に変わると、石川遼に似たその男の子は屈託のない笑顔で
「気をつけて!」と私に言い残し、イヤフォンをはずして走り去った。
N数がたった1件だからみんなそうだとは言えない。
だけれどやっぱり自転車に乗る子供たちはこうなんじゃないかと思った。
つまり彼らは自転車のルールなんてどうでもいいんだという投げやりな気持ちで
違反をしているのではないということ。
ルールを守らないのは正しいルールを知らなかったり、
知っていてもその理由、背景を理解していなかったり、
注意されないから間違っていることに気が付かなかったり、
周りに流されていたり。
どういう時に事故が起きるのか、
ルールを守らないとなぜ危険なのか、
要する正しい知識を持ち合わせていないだけ。
知る機会がないのだ。
であれば重要なのはやはり教育とその中身だ。
ルールをルールだからと押し付けるのではなく、
体系的かつその背景も含めて理解してもらえば、
必ず大きく変わるはずだ。
男の子との会話でそう確信した。
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