2012年3月27日火曜日

原子力発電の「想定外」























今朝の日経新聞によると福島第一原発の2号機格納容器の水位が
わずか60cmであることがわかったとのこと。
これまでの想定は4m以下。
その道のプロにしてこの程度の精度だ。
いったいこれまで注入した水はどこへ行ったのか?

同時に別の要因で配管から汚染水が漏れ一部が海に流出したとの発表も。
漏れ出した量120トンに対し海に流出は80リットル。
どうして80リットルなのか?
80リットル以外の水はどこへ行ったのか?
その影響は?どう対応すればよいのか?

どちらもこの一年間ずっと漏れ続けていたのか?
起きている現象はシンプルだと思うが、
説明が不十分。私のような素人には状況が理解できない。

想定外の事故が起きたとき、最重要な格納容器の水位さえ予測できない、確認できないシステム。
起きている状況が確認できない、だから次の手がうてない。
原発のもっとも危険な部分だろう。

事故が起きたときの対応は考慮しているという。
でも敵は自然災害だけではない。
想定外として、誰にもコントロールできない最悪の状況、退避するしかない状況になったとき、
福島第一原発を例にとると、東北地方だけでなく関東全域も含め、
国民がどのように退避するのか、決められているのか。
退避先、ルート、手段、順番。
ルールがなければパニックになる。
パニックになると困るので情報は開示しませんでした、
では話にならない。

おそらくその状況の中で国民の安全を守ることは不可能であろう。
原子力発電とはそのようなシステムではないだろうか。
ひとりひとりに「覚悟」が必要なシステムである。

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