2012年5月15日火曜日
塾の「お迎え」に遭遇
今日の自転車通勤。再び帰り道の話。
自宅から約2キロメートルの駅の付近。
塾に通う小学生のお母さんたちがクルマで子供たちをお迎えの時間だ。
自転車通勤の途中でこの時間帯にこの場所でこの光景に遭遇する。
できるだけ塾に近いところで待機と考えてか、いくつかある塾の付近の道路脇はクルマで一杯だ。
横断歩道の前後までギッシリ。
おかげで、横断歩道を渡ろうとする歩行者が見えない。
特にミニバン系だと窓越しにも人の有無が確認できないため、
横断歩道前で一旦停止するのだが、それでも見えなかったりする。
横断歩道上に駐車(失礼、停車ですね)していることもしばしば。
すでにエアコンが必要なのかエンジンはかけっぱなし。
排気ガスと熱気!
そんな状況にしておいて、周りの人通り、自転車通り、クルマ通りなど目もくれず、
ママたちは車内でずっと携帯電話に勤しんでいる!
塾で勉強して希望する学校に入ろうとすることに口出しするつもりはない。
けれど、子供が身につけておくべき教育の順序が異なりやしないか。
今のままだと将来子供たちは志望校には入れるかもしれないが、
同時に横断歩道上に平気でクルマを駐車する教養のない大人になるだろう。
人が生きていく上ですごく大事な部分、人・社会とのかかわり。
学校や塾の「勉強」では教えてくれない、もっと基本的な部分。
その部分にすごく欠けている気がするのだ。
私自身できているとは決して言えない。
けれど、まずその部分を子供に教える。
塾の勉強はそれからだ。
クルマで子供を迎えにいく、という小さなことでも教えるべきことはあるだろう。
「駐車場所が少しはなれても、それはクルマに乗る人の都合。
横断歩道前後は見通しがきくよう、パパとママはそこにはクルマは止めない。
あなたが夜遅く一人で移動することが心配だから、パパとママはクルマであなたを迎えに来ている。
同じように、道路を渡る人たちの安全も大事。
あなたを迎えに来ることで、他の人が危険にさらされてもいい?
だめだよね!
だからパパとママは少し離れた場所にクルマを止めているかもしれないけれど、
それはみんなの安全のため、当たり前のこと。ルールきちんと守る。これは最低限のこと。
駐車している時はエンジンはストップ。
排気ガスや炭酸ガスの排出量を抑えるため。
それによって少しでも環境負荷を小さくして、地球温暖化を抑制する。
少しくらい暑いと感じても、窓をあけたり、車外に出ていれば大丈夫。
だってそうでしょ。そうでないと外を歩いている人や自転車に乗っている人はどうなるの?
一台のクルマがアイドリングしていると、その排気ガスで後ろのクルマも
窓をあけられないでしょ。すると結局他の人も窓を閉め切ってアイドリング。
連鎖してみんな迷惑。
だから一人ひとりの行動がすごく大事。
自分ひとりだけならいい、では終わらないんだ。
もちろん歩いている人や自転車に乗っている人が一番迷惑を被る。
排気ガスや炭酸ガスを出さないように自分の足で頑張っている人が
一番最初に苦しむのはおかしいでしょ。
最後に、あなたがもう少し大きくなって、一人で安全に移動できるようになったら、
そのときは自分で自転車や電車を使って通いなさい。
わかった?
じゃ、塾でしっかり勉強してきなさい!」
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