2012年2月29日水曜日
自動車ドライバーのための自転車講座-3
「ウインカー」
信号待ちの車列。
信号が青になると直進すると思っていたクルマが一斉に左折のウインカーを出す。
どうして?
あらかじめ左折するとわかっていればこのポジションにはいないのに!
自転車で車道を走る人たちは常にクルマとの接触事故を意識しながら走っている。
そして少しでもそのリスクを回避しようとする。
道路上のクルマとのポジションを変えたり、
着ている服の色を変えたり、
ライトを変えたり、
ルートを変えたり。
本人がクルマを運転する時よりはるかに多くのことを考え、実践している。
その中で事故に直結する大きな要因が自転車のポジションニングだ。
クルマとどういう位置関係にいるのが安全か?
を常に考えてポジションを決める。
特に交差点ではこの対応がマストだ。
そのときの重要な情報の一つが、交差点でクルマがどちらに動くか?
その情報をもとにリスクの小さいポジションを確保する。
ところが、信号が青になり動き出すまでウインカーを出さないクルマが非常に多い。
情報さえくれれば、たぶん自転車はクルマの進路を防ぐような動きをしないだろう。
自転車に乗る人がその情報を得て具体的にどういう動きをするかはここでは置いておく。
ただ自転車に乗る人のリスクが減るということ、はクルマに乗る人のリスクも減るということ。
まわりのクルマ、自転車とのコミュニケーションをとる。情報を共有する。
その最低限かつ重要な行為の一つがウインカーだ。
自転車だって右左折の合図しないじゃないか?
指摘は確かにその通りだ。
その背景にはその道交法による合図を実践することが、自転車の運転をする上で、極めて不安定でリスキーであるからだ。
ただ可能な範囲で合図を出す、意思表示をしている自転車がいることも事実。
そしてなによりは交通弱者であり、優先権のある車道上の自転車が、
クルマの動きを読んだ走りを実践しようとしているのだ。
クルマにとってはウェルカムであろう。
自転車は赤信号で止まるときにも自らのポジションを考えている。
それを理解した上で、適切なウインカーを実践する。
この当たり前のことで事故のリスクは大きく減るだろう。
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