2011年11月18日金曜日

東京サイクルモード2011

毎年この時期恒例のサイクルモードをみてきた。

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今年は震災の影響や行政の対応の変化もあり、
いよいよホンモノの自転車文化が始まるという期待をもって会場へ。


出店数は昨年より減少したが、自転車ブームだから!と便乗する企業が減った印象。
時間の都合もあり、気になるものだけチェックした。

Knogはカラフルでユニークなデザインはそのままに、機能とバリエーションをアップ。
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あいかわらずユニークなパッケージデザイン
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アリオネで一世風靡したフィジークは
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新たにクールなビンディングシューズを展開。
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バックパックの老舗ドイターは機能をそのままに女性向けカラーバリエーションを充実。

そんな中、今年大きく変わったもののひとつがナビゲーションシステムのブース。
従来のサイクルコンピューターからの勢力に加え、
GPSを用いた自転車専用ナビゲーションシステムの勢力が大幅に拡大。

ただサイクルコンピューターと異なり、
自転車専用ナビゲーションシステムはそのメリットについての訴求性がいまひとつ。
メーカーは自転車に乗る人たちの目的と課題を的確につかんでいない気がする。
今後の展開が彼らの課題を解決するものでなければ、この商品はブレイクしないと思う。
現状ではスマートフォンのナビゲーションソフトに課題解決のアドバンテージがある。

もうひとつ、電動アシスト自転車が、実用車としてひとつのポジッションを明確に確立した印象。
たしかに自分の周りでも、愛用している人が多い。
このマーケットはまだまだ広がる余地があるし、実際に広がっていくと思う。

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全体の傾向として、自転車のジャンルの多様化と方向性がより明確になってきている。
またそれに合わせ素材も技術も独自性を深めてきている。
より成熟した大人のサイクルモードだった。

そういえば昨年、一昨年はフレームからパーツに至るまで何でもカーボン一辺倒!だったような気がする。

2011年11月11日金曜日

オランダ大使館主催パーティ

11月10日、青山のOVEにてオランダ大使館の主催するパーティに自活研(自転車活用推進研究会)の図らいで参加させていただいた。
アムステルダムインビジネスの交通工学・公共交通上級政策顧問であるヴィーッフェリング氏の自転車交通政策のプレゼンテーションをお聞きしたあと、全権公使他、関係者の方々とお話をさせていただいた。
交通工学は私の専門であったので興味深く拝聴した。
オランダの自転車分担率は35%と非常に高く、自転車普及率も1人1台以上と驚くべき数値である。
その中で感じたのは、自転車を含めた交通政策について、有識者含め政策に携わる方々が極めて実直に考え、それを実現されているということ。
そこに秘策はない。
当たり前のことを当たり前に実施しているということ。

日頃から日本の自転車政策はゼロからの出発ではなく、マイナスからの出発であると考えている。
それだけに、正しい自転車政策政策を実現することは容易ではないと思う。
しかし、ゼロであれマイナスであれ、行おうとする政策の目的と方法について、国民にわかりやすく説明することが必要である。

お土産にいただいたオランダナショナルカラーのベル。味のある音がします。