2020年9月17日木曜日

Smart Mover「横断歩道がないところ」


 


FM HOT839(エフエムさがみ)で1年2ヶ月にかけて放送してきた内容を、今後コラムで公開していきたいと思う。公開内容は必ずしも放送順ではないが、1回1トピックスとして読んでいただいた方にわかりやすい内容にしたい。

さて、某日某所で交通安全の意見交換会に出席した時のこと。某団体のトップの方が会合の冒頭、ご挨拶をされた。

「先日クルマの多い幹線道路を小学生が渡ってトラックに跳ねられました。横断歩道のないこんな危ないところをどうして渡ったんでしょうか。このような危険な場所での横断をしないよう、今後も交通安全の啓発が必要です」

うんうん、とうなづく一同。この方、そして会合に参加されたいわゆる交通安全の指導者の方々にとっての、この事故の原因は横断歩道のない危険な道路を渡った小学生(歩行者)にあるらしい。

皆さんはどう思われるだろうか。

私はこの話を聞いた瞬間、日本における交通安全とはルール遵守ではなくクルマを優先するという社会の実態を見た。

実は道路交通法では道路は歩行者はどこでも渡っていいことになっている。渡ってはいけない場所は横断歩道が近くにある場所、横断禁止の表示がある場所、クルマの直前直後だ。後は道路を斜めではなくまっすぐ渡れば良い。つまり上記以外はどこでも渡って良いことになっている。

ではなぜ事故が起きたのか。

道交法にはこう書いてある。横断歩道のない場所で歩行者が道路を横断している場合、クルマはその歩行者の妨害してはならない、とされているのだ。つまり交通事故の原因は歩行者にあるのではなく、クルマ側にあるのだ。

だってこんな場所で急ブレーキをかけたら追突される。逆に危険だ、とのクルマのドライバーの声が聞こえてきそうだ。いやいや大丈夫。クルマは前車が急停止した場合でも安全に止まれるよう、適切な車間距離をとるルールとなっているのだ。つまり追突は起こらない。起こるとすればルールを守っていなかったからだ。

知らない間にクルマ優先が当たり前になっているのではないか。是正すべきはクルマのドライバーの正しいルールの認識である。



2020年6月7日日曜日

クルマのかたち


自転車のデザインって遊びが少ないと思う。
そもそも「人間」がエンジンなのでムダが許されない。
特に速さ、距離を求めるロードバイクはなおさらだ。
これはつまり極めてムダのない洗練された形であるということ。
転じてクルマ。
いろいろな形が許されるということはムダが多いということ。
これはつまり効率性に欠けるということ。
そんな中、1960年代と思われるフィアット。
限界まで切り詰められたフロントオーバーハングと適切な長さのリアオーバーハング。
居住性優先の高くて長いキャビンスペース。
決して大きくないタイヤ径を安定して魅せるブリスター風処理のフェンダー。
完璧に近いバランスは最新のクルマに負けないデザインバランス。
イタリアンデザイン恐るべし!
これはある意味自転車に通じるムダのないデザインだ。
もちろん彼らの地ではこのクルマに限ったことではないだろう・・・。
クルアに対する哲学をデザインでも表現することは非常に重要であると思う。
メーケットに迎合するデザインはつまり哲学がないと考える。
いや、それが哲学というならば、自らがあるべき形を作るのではなく、いつの時代においても徹底的にマーケットに迎合するポジションを貫いて欲しい。
それが残された道だと思う。




2020年5月20日水曜日

「BICYCLE CITY」 にコメントが掲載されました




株式会社ライジング出版「BICYCLE CITY」(5月号 VOL.61)

「自転車愛、人間愛、地球愛。自転車は人類の危機を救う!(PART1)」に
 セルクル 代表及びデザイナーのコメントが記載されました。

2020年5月17日日曜日

セルクルの自転車安全講習会



理解を何度繰り返しても行動は変わらない。

納得が行動につながるのだ。

セルクルの講習会の内容は

腑に落ちること。

腹に落ちこと。

そのために、「なぜそのルールなのか」を説明する。

なぜなら行動こそが交通事故の防止につながると考えているから。

2018年5月7日月曜日

神奈川県立城山高等学校で自転車安全講習会を実施させていただきました

 
 


神奈川県立城山高等学校で自転車安全講習会「BACPAC」を実施させていただきました。
対象は自転車通学を始めた1年生です。

さて自転車のルールはネットで検索すればわかります。
Know-howも同様です。
でもKnow-whyは簡単にはわかりません。
セルクルではこのKow-whyを説明させていただいています。
生徒のみなさん、先生方、ともに納得することでルールを守っていただき、事故の未然防止に貢献しています。

2017年10月22日日曜日

アンケート結果

 
 


次回の安全講習会の資料を作成中。
この時必要なのが、前回の講習会のアンケート結果だ。
高い評価をいただけるのは非常に嬉しく、励みになるのだが、それ以上に必要なのが厳しい評価だ。
いただいたご意見を正しく理解し、次回に持ち越さないことが重要だ。
今後も引続き率直なご意見をいただけると幸いです。

2017年9月27日水曜日

相模原市相武台地区自治会にて安全講習会実施





相武台まちづくりセンターにて相模原市相武台地区自治会の方々にむけセルクルの自転車安全講習会「BACPAC」を実施させていただきました。
役員の方々より日頃から危険と感じられている箇所を事前に教えていただき、現場を確認した上で各箇所の安全な走り方をご説明させていただきました。
今回は普段より多めの時間をいただきましたので、安全な走り方「物理編」にプラスして「歴史編」についても少しご説明させていただきました。
活発なご質問から自転車に乗られる方々の安全に対する前向きな姿勢がひしひしと伝わってきました。