2016年11月20日日曜日

セルクル自動車部


VW の排ガス不正で揺れているディーゼル車についてあえてその燃費について述べたい。

家族4人、荷物満載のクルマで大阪⇔川崎を往復。

片道走行距離550kmを往復それぞれ 30.7L、29.1L使用。
つまり往路は17.9km/L、復路は18.9km/L
軽油の単価が97円/Lだったので
1kmあたりの燃料代は往路は¥5.4/km、復路は¥5.1/kmとなる。
この¥5.1/kmの燃料コストをレギュラーガソリンで上回るには
レギュラーガソリンの単価が¥125/Lとして24.5km/Lとなる。
この燃費を上回って初めてディーゼルよりランニングコストが低くなる。
このハードルは決して高くない。
そもそもCO2排出量が少ないディーゼルエンジン車が
ヨーロッパにおいて主流となっているのには理由があったわけだ。

使用したクルマは2Lエンジンだが、主流の1.6Lエンジンだと実燃費で22-23km/Lとのこと。
同様に計算するとガソリン車で28.4km/l 以上でないと燃料代がより高くなる。
このデータ、弊のものも含め2009年モデルのもの。
現在はさらに良くなっている。
ちなみに使用したクルマのカタログ値は
市街地7.7L/100km、高速5.0L/100km、MIxで6.0L/100km、CO2排出量157g/km。
リッターあたりの燃費に換算すると
市街地12.9km/L、高速20km/L、Mix16.7km/L。
今回の走行は高速主体+市街地なのでカタログデータを上回る結果となる。
このあたりカタログ値に良心を感じる。というか、提供すべきデータはそれが当たり前だと思うのだが・・・。
実際にはほとんど実現不可能なJC08モードって何なんだろう。

さて
日本で人気のあるハイブリッド車がヨーロッパで反応がない理由がわかる。
30万キロをフツーに走りきるディーゼルと、バッテリーの交換が必要なハイブリッド。
このことも踏まえると決して環境負荷が小さいクルマではない。

2016年6月16日木曜日

相模原市安全・安心まちづくり推進協議会




昨日6月15日、「相模原市安全・安心まちづくり推進協議会総会」において「自転車とクルマの交通事故ゼロの方法」と題して、自転車の安全な走行場所について海外の例もご紹介しながら講演をさせていただきました。
ルールの再認識が必要なのは自転車だけでなくクルマも同じ。両者が認識を共有することで安全が確保されます。
相模原市は自転車事故を大きな課題ととらえ、この撲滅のためこれまであらゆる方策を行うとともに、さらに新しい考え方を取り入れようとされています。
非常に前向きな姿勢を肌で感じました。

2016年5月25日水曜日

三菱自動車の燃費不正について





先般報道された三菱自動車の燃費不正疑惑。
カタログ燃費を参考にクルマを購入された方々を欺いた形だ。
では一体どれくらいの金額が目論見と異なったのか?
その差をメーカーが返金すればこれまでのカタログ燃費との乖離を埋めることが可能なはずだ。
だが話はそれほど簡単ではない。
なぜなら目論見との乖離はないから。
そもそものカタログ燃費のデータ取得方法が実際の使用状況と大きく異なるため、購入前のランニングコストの予測が不可能だからだ。
ユーザーはその乖離を承知でクルマを購入しているから今回の問題が表面化しなかった。
これが事実だろう。
つまり国の定める燃費のデータ取得方法にも大きな問題があるということだ。
実際の燃費がカタログ燃費の「60%程度」?なんていったい誰の何のための値なのだろう。
使用状況を予測して購入前にあらかじめカタログ燃費からランニングコストをシュミレーションする。
これができなければ、ユーザーにとっては何の参考にもならないのではないだろうか。


2016年3月13日日曜日

自転車の存在をどう示すか

 
 

車道を走る自転車を見かける機会が多くなってきた。
非常に良いことだ。
そもそもクルマから見逃されないよう車道を走ることが安全につながるのは明白。
クルマを運転する人間からも自転車の車道走行は存在を認知しやすく好ましい。
さて、車道を走る自転車として、そんな車道でもクルマから見落とされないよう、
昼間ライトを点灯したり、明るい色のウェアを選んだり・・・。
工夫はしているのだが、それでもクルマに見落とされて、至近距離に迫られたりする。
そんな状態になった時、もちろん避けるのが優先だが、
どうしても間に合わない時の命を守るツール。
それが自転車のクラクション。
弱者に対して邪魔だと鳴らすクルマのクラクションとは次元の異なる
いわば命を守る最後の警告だ。
クルマに十分聞こえる音量のクラクション。
使う機会がないことを祈りながらも、
手も足も出ずに事故に巻き込まれる自転車にとって
必要なツールだと思う。