2011年3月23日水曜日

今こそ考えるとき(2)



今朝の自転車通勤。昨日までの静けさはなくなり、いつもの喧騒が戻ってきた。
ガソリン、軽油の供給が戻り、クルマがこれまでのように日常の足として戻ってきたようだ。
震災後から昨日までの静かな街はこれまで通りの街に戻ってきた。

原発の放射能漏れを少し気にかけながらも、排気ガスの臭いのない静かな街を一週間自転車で走ってきた。

それも今はもう過去のものとなりつつある。

東北地方の被害は未だ全貌が見えないが、それでも復興に向け少しずつだが前向きな話題が出てきている。
しかし、これでバタバタと元に戻すことだけを行うのは少し待って欲しい。
被害に合われた方々に一刻も早く普段の生活に戻れるようフォローすることはもちろんだが、同時に日本が今回の震災、原発の被害を受け、どういう形で国を復興するのか。
エネルギー政策の部分でよく考え、100年先を見据え持続可能な国をどう創っていくのか、明確にした上で進めて欲しいと思う。

被災地をはじめ、首都圏でも震災後、一時的に自転車が売れ、たくさんの人たちが活用した。
でも燃料の供給が始まると、少なくとも首都圏においてはとたんにクルマが増えている。
これでは自転車が「いざというときの」自転車でしかない。
多くの人たちが自転車の「力」を理解したにもかかわらずクルマでも電車でもなく、自転車の距離であることを理解したにもかかわらずクルマや電車に戻るのではまったく意味がない。

場当たり的に便利なものを使い、場当たり的な対応を行う、そんな場当たり的な生活はやめ、何割かの人たちが自転車を足として使ってくれるようになれば、その分バスや電車のシートが空く。
クルマだって減る。
少ない電車で利用者のニーズがまかなえる。
自転車を使わない人たちの生活にだって関わってくること。
今一度私達一人一人何ができるか考え、日本の復興にフィードバックしていかなければいけない。

そして東北地方の甚大な被害を受けられた方々。
今後の方向を決めるにあたり最も訴求力のあるあなた方の声に期待したい。
「経験した」人たちの前では「経験していない」人たちは何も言えない。

計画停電はまだまだ続くが、少なくとも首都圏は少しずつ元の街に戻ろうとしている。
あるべき姿を目指してこれからの移動手段の何割かを自転車にシフトする。
セルクルとしてできることを行っていきたい。

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