2012年1月23日月曜日

地下鉄の緊急対応


























今朝、自転車通勤をするつもりで準備をしていたが、事情があって電車通勤することにした。

横浜市営地下鉄のブルーライン、ほぼ満席で走行中、
同じ車両内の少し離れた扉付近で一人の乗客の方が具合が悪くなって倒れられた。
まわりにいた人たちがすぐに気づき、倒れた方をかばいながら、一方で別の乗客の方がすぐ扉付近のSOSボタンを押された。
SOSのベルが鳴るとしばらくして、マイクで応答が入り、SOSボタンを押された乗客の方が状況を説明。
すぐに運転士?から次の駅で停止の際、係員が対応するとの説明があった。
走行する車両内、まわりの乗客の方々が不安そうに見守る中、ほどなく次の駅に到着。
扉が開くと係員の方2名がすでに該当車両の扉の前で待機しておられ、すぐ車両の乗り込み、乗客の方の具合を確認の上、ホームへ連れて行かれた。
直後に車両出発のアナウンスがあり最低限の遅れで発車した。
そして何事もなかったように目的地へと向かった。

周りの乗客の方々の対応、SOSボタンのが正常に働き機能を果たしたこと、またSOSに対する運転士の対応説明、そして次の駅で複数の係員の方がいち早く該当車両の扉の前で待機され、最低限の時間で対応されたこと、すべてがよどみなく進んだ。
倒れた方は係員の大丈夫ですか?問いかけに、大丈夫ですと答えられた。
もちろん自分でいける!と思えばそう答えるだろう。
でもそれに対し、係員の方はまたご気分が悪くなってもいけませんのでと返答するとともにホームに案内、電車を運行させた。
たしかに再発を防ぐために様態が確認できるまで少なくともホームに降りるのが正解だろう。

ここまでの対応の流れはほぼ完璧だったのではないだろうか。
確かに当たり前のことが当たり前になされただけではある。
しかし合理化の一環として車掌のいない車両、運転士一人による運行、そして改札口だけで普段ホームにも係員が不在の横浜市営地下鉄においてのこの対応。
まるであらかじめ予定されていた訓練を見ているようだった。

おそらく今回の出来事による対応は基本中の基本、いわゆる想定内なのであろう。
ただ想定内であったとしても、実践での対応を目にして、具合の悪くなられた方には恐縮だが、少し安心した気分になった。
なぜならいかにもマニュアル通りに実施してますといったぎこちなさがなかったからだ。
日頃からきちんとした訓練を実施し、かつ余裕をもって応されているように見えた。
そういえば、過去にホームに人が転落したとき、また車両故障があったとき、いずれも横浜市営地下鉄の対応は迅速かつ情報提供がすばらしかった印象がある。

あとはあってほしくはないが、「想定外」のケースの対応期待したいと思う。
その時は同時に我々乗客の対応も重要である。

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