2012年6月21日木曜日

高齢者用!?超小型車

























6月19日(火)の日経新聞に、以前本コラムで取り上げた超小型車の特徴、課題が掲載された。
課題は主に安全面であるとの内容だ。
安全基準を厳しくするとコストがかかり、軽自動車より高くなってしまうことへの懸念。
でもそもそも一定の台数を量産しない以上、軽自動車と同等以上のコストがかかってしまうのは当然だ。
1台70万円を目論んでいるようだが、「10km以下の移動での買い物」という限られた用途ではたして高齢者が購入に踏み切るかどうか。
しかも限られた台数のための駐車スペースをどう確保するのか。

私の懸念はこの超小型車を上記のような狭い用途に限定してしまうことだ。
いっそ首都圏を走っている1人しか乗っていないクルマをすべてこの超小型車に置き換えてはどうか?
走行距離に課題があるなら、ロスを少なくするためにクルマを小さくする。
1人で乗っているクルマがこのEVに置き換わればCO2の排出量も減少する。
渋滞も減る。駐車場だって100台のスペースに400台置ける。(ザックリだが)
つまり環境負荷の小さい、渋滞のない静かな街の実現だ。
気温だって下がるはず。もちろん自転車は邪魔!にならない。
台数が増えれば軽自動車よりずっと安価になるのは当然だ。

課題はたくさんあろう。
でもヒト1人の移動ってそもそもこういうものではないだろうか。
5~7人分の走るリビングルームを1人で路上に持ち出し、渋滞を作り、その解決方法が車内のエアコンであったり、テレビであったり、時間つぶしに使う。
極めて個人レベル、解決する方向がおかし過ぎる。

この超小型車、高齢者だけにターゲットを定めるような移動手段ではなはく、もっと大きな可能性を秘めていると思うのだが・・・。

ちなみに右隣の記事、高齢者用の安定した「自転車」との対比が興味深い。
はたして高齢者の方々がどちらを選択されるのだろうか?


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