2012年6月5日火曜日

EVを使ってみた!その5(総括)





















































仕事が片付かず、土日出勤。
皆さんのイベント参加やロングライドのご報告を時折FBで楽しみながら仕事に勤しんだ。

さて実は一旦クルマが修理から帰ってきたにもかかわらず、トラブルが再発、再入院した。
そこで再びEVを借りることに。EVと共に生活をはじめて2週間目に突入した。
そこでこの週末、仕事ついでに会社までEVで通ってみた。
高速も使った。充電も行った。充電切れまじかでヒヤヒヤ運転も経験した。
ここでまとめようと思う。

居住性
クルマとしては一流だ。予想以上によくできている。
ラゲッジスペースは及第点。後席シートを倒しても、フラットにはならない。
また倒したシートの位置も高い。
気になる部分は後席の足元スペース。床とシート高の差が足りない。
座面の長さも足りないし前席のシート下につま先が入らない。広さはあるのに。
バッテリーが床下にあるせいか基本的に床が高いのだ。
検討される方は後席の居住性が自らの使われ方でどうなのか確認された方が良い思う。

操縦安定性
以前のコラムで書いたように全く問題ない。
操縦性と乗り心地のバランスはトップクラス。
高速で100km/hを超えたあたりからはややダンピングが不足だが、
このクルマに限ったことではないし用途から考えると現在のセッティングは妥当。
それよりも音もなく時速〇〇〇kmでストレスなく巡航できることに感動。
聞こえるのは周りのクルマの騒音ばかり。これって初めての体験だ。
周りのクルマに、止まっている時くらい静かにしてよっ!って言いたくなる。
それほど静か。当たり前だ。EVは無音なのだ。

パワー
期待以上というか予想外。
一般道だけではなく高速道路においても、だ。
時速60キロまで3秒。そして時速○○○キロを音もなく走るクルマ。
速度計を見ないとスピードを誤ってしまう。
ライバルはスポーツカーのカテゴリーだ。
7000rpmまで引っ張りけたたましい音と振動と熱、排気ガスを浴びせて飛ばしていくクルマを
音も熱も振動も排気ガスも出さずにアクセル半分でふわっとついていく。
すべてを推進力に変える超高効率、高マナーのパワーソース。その洗練度。
残り半分のアクセルを踏むと、騒々しいクルマもパス!だ。
もうフツーのクルマに戻れない!
エンジンって音、振動、熱、排気ガス、ロスだらけだった。
そう感じさせるに十分なインパクトだ。

航続距離
満充電から少し走ったところでメーターの走行可能距離数をみると
ドライブモード129km エコモード163km
エアコンのスイッチをオンにすると、それぞれ118km、151kmとなる。
実際の市街地使用ではドライブモードで100kmプラス程度か。
あなたの普段使いにマッチするだろうか?

充電施設
検索すると自宅から半径2km以内に7か所、
半径5km以内に28か所もEVステーション(充電設備)がある。
カーディーラやレンタカー営業所、GS、市役所、区役所、駐車場、コンビニ、
サービスエリア等々意外にも多い(神奈川県横浜市)
だが夕方17時や20時でしまってしまうところがほとんど。
早朝や夜はGS併設のステーションや24時間営業のレンタカー営業所、サービスエリア等に限られる。
充電は急速充電30分で満充電の80%と通常充電8時間で100%の2種。必要となるのは急速充電設備。場所によって設備が異なる。また限られた営業時間は大きな課題だ。
もちろん自宅で充電可能であれば、首都圏の街乗りには何の問題もないだろう。

スタイル
EVの機能を突き詰めていくとこうなる!というような純粋な理想、新しいカタチを追って欲しかった。
これまでのクルマからの乗り換えを考えると抵抗ないカタチだ。
逆にそれを狙っているのか、あまりにもフツー。
ただしディテールには恐ろしいほどこだわっている。
フロント、リアのライト周り。
ウエストラインのふくよかな面と、その面がリアにつながる造形。
難しい面のつながりに挑戦、イタリアのランチアもかくやと思わせるこだわりの造形。
でも、前後のオーバーハングの長さは日本車のもの。
もっと切りつめて欲しかった。

最後に
試乗をしていただければ、クルマの完成度に驚かれると思う。
そしてこれまでのクルマがいかに遅れているのか認識されると思う。
EVとはイメージの中の「電気自動車」とは異なる乗り物だ。
モーターってこれほど感性にマッチし、こんなにも楽しめるものなのだと。
EVに乗るまで考えも及ばなかった。
同時にクルマがすべてEVになればいいのに!とも思った。
そうなれば夏の夜なんて窓を開ければエアコンなしでいいかもしれない。
道路上の熱源がなくなるのだ。
幹線道路の信号待ちでも開け放った窓越しに虫の声が聞こえるのだ。

EVには後続距離やEVステーションの営業時間等の課題はある。
でもこのクルマには乗る人のポリシーを示す独自のスタイルがある。
そしてその課題を課題としないライフスタイルに変えよう!とすら思わせる先進性がある。
EVを駆ること、そして立ち位置の潔さ、ともに気持ちがいい。
EVって実用性の塊かと思っていたが、思いきり趣味性の高いクルマであったというのが率直なところだ。

最後に結局このクルマどうなのか?の問い。

答えは欲しい!である。
クルマ好きのあなたに特にオススメしたい。

そしてできるならば
自然エネルギー由来の電気を使いたいと思う!









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