2012年5月20日日曜日

土曜の夜のトラブル






















土曜日の夜、家族で横浜市内へ出かけての帰りだった。
クルマのオイルプレッシャーランプが点灯、アラームが鳴る。
何とか家までもってくれ!と思った矢先、幹線道路の赤信号の交叉点。
青に変わって発進しようとしたら、クラッチが切れずローに入らない。
油圧がアウトだ。
すぐにハザードを出し、何度か試したが、やはりローに入らない。
片側2社線の幹線道路の追い越し車線で「カメ」となってしまった。

すぐに家族全員をクルマから降ろし、歩道へ避難させる。
私は、路上にて携帯電話でロードアシストに連絡しながら、
後方から高速で迫りくるクルマを走行車線に誘導。
走ってくるクルマの速度は80~100キロ程度だろうか。
路上にいると恐ろしい速度だが、第三者の方に事故を起こさせるわけにはいかない。
発煙筒に火をつけクルマの100m後方の路上ヘ置いた。
とたんに後方からくるクルマの対応が変わる!
発煙筒の効果は非常に高い。

発煙筒のさらに後方に立ち、引き続き携帯電話でロードアシストのお願をしながら、
ビュンビュン迫るクルマを走行車線へ誘導、頭を下げ続けた。

走ってくるクルマもハザードを「路上駐車」ととらえるのか、
怪訝そうに突っ込んでくる。
中には発煙筒を避けて走行車線に移ってれたにもかかわらず、
発煙筒を過ぎたらすぐに追い越し車線へ戻り、
ハザードを出してトランクを大きく空けた故障車の後ろに着くクルマも!
追いかけて事情を説明して走行車線に移動してもうらう。

レッカー車が到着するまで55分との回答。
その間ずっと無事故でクルマを誘導しつ続けられるか?と考えた5分後、発煙筒が消えた。
まずいなと思い誘導していたら、対向車線に赤色灯を着けた覆面パトカーが走ってきた。
知ってか知らぬかそのまま通り過ぎようとしたので、
対抗車線に向かい、そのクルマを追いかけた。

「発煙筒お借りできませんか?」
「いやァー持ってないなァ」

ならば赤色灯をつけて、クルマの後方で車線をブロックしてれるとた助かるのだが、と思ったが、あまり期待できそうにないのでそれ以上頼まなかった。

その後、一台の軽自動車が私のクルマの先に止まり、ドライバーがこちらに向かってきた。
「こんなところに停めると危ないぞ!」
「すみません、自走不能なんです!申し訳ありませんが、手を貸していただけませんか?」
「なに?」
「私がクルマを押しますので、ハンドルを操作してもらえませんか?」
「わかった。じゃあ私が押すから君がハンドルだ」

信号が赤になり、クルマの流れが止まったタイミングを見て
クルマに乗りこみゆっくりとクルマを左折させ、脇道の路肩に停めることができた。
安全な場所にクルマを移動できて思わず体の力が抜けた。

「助かりました。ありがとうございました。」
「いや、トラブルの時はお互い様だ。」 
そう言い残してドライバーはクルマでその場を去った。
たくさんのクルマが通り過ぎる中、声をかけたくれたのは彼一人だけだった。

その後の作業は保険会社とレッカー車手配フォローと自分たちの移動用のタクシーの手配。
特に問題のない作業内容だ。
一連の作業を終え、自宅に向かうタクシーの中でふと思い出した。
以前ドイツでレンタカーでトラぶったとき、後続の清掃車が事故が起きないよう車線をブロック、フォローしてくれた。

これが日本だと、トラブルの瞬間に居合わせた後続のクルマにさえ、
トラブルなよ!邪魔っ!ていう対応。避けて通ってもらうので精一杯。
この差は何なんだろう。

日本ってそもそもトラブルってほとんどない国なんだろうと思う。
だからトラブルの時の対応や、何が起きているかが理解できないのだろうと思う。
そうでなければ、ただの路上駐車でハザードなんて使わないだろう。
緊急事態のために取っておくだろう。

トラブルの原因を作ったのは私の不注意。これは事実だ。

ただ、そうだとしても現在の使われ方ではハザードランプの上にもう一種類、
「本物の」ハザードランプが必要だと思った。











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