2012年5月24日木曜日

EVを使ってみた!その3


最初何ともコメントできなかったこの顔は「ワニの赤ちゃん」
何日か共に生活して少しカワイイと思うようになった?





内装はベージュ基調でルーミー。やさしくて非常に明るい。
奇をてらわずに、落ち着いた上質な「未来」を感じさせてくれる。























なんだか、自転車ではなくクルマのコラムになってきたここ最近。
でもEVは自転車の仲間だ。
そう思ってもう少しだけ付き合ってもらえればと思う。

さて、クルマに乗り込んでみる。
駐車時にすでにパーキングブレーキのスイッチをオン、ギアのパーキングボタンもオンになっているので、スタート時に行うことは、ブレーキを踏んでスタートスイッチを押すことだけだ。

パソコンが立ち上がるようにメーターとディスプレイが表示されスタンバイ。
ディスプレイが立ち上がる感じはウィンドウズのようだが、立ち上がりにかかる時間はi-padだ。

そのままセンターにあるシフトノブ(まるでマウスのよう)を右手前へ。
これでDレンジ。クリープはほとんどなく、そのままアクセルを踏むとトルクが立ち上がる。

アクセルペダルは常に少しずつ踏む感じだ。
それ以上踏むと、体をシートに押し付けられるような加速。
普段は不要かもしれない。
ためしにアクセル開度を高めると、もりもりとトルクが立ち上がる。
クイィーーン!というわずかな音に上質な滑らかさを加えたようなタッチ。(わかりにくい比喩ですみません)
タイヤが空転したり、サスペンションが暴れたりすることなく、
前輪はそのトルクを何事もなく受け止め、足回りのマナーはすこぶる良い。

デジタルメータが速度の上昇をめまぐるしく伝え、ルームミラーのクルマは点になる。
そんな状況でも音も振動もほとんどゼロ。室内は何事もなかったかのよう。
超高層ビルの高速エレベーターを想像してもらうといいかもしれない。
上昇し始めにぐっとGがかかり、あとはただフロアを示すデジタル表示がめまぐるしく変わっていく。
あの感覚。時空間をワープするような感覚。
景色だけが後ろへ飛んでいく!
そんな光景がドライバーズシートで繰り広げられる。

さて、マウスを再度右手前に引くとエコモード。
アクセル開度に対しトルクが控えめについてくる。
結果としてアクセル開度を高めるのだが、やはりトルクの立ち上がりは控えめ。
もともとイメージの中にあつEVはこんな感じ。
控えめといっても交通の流れに乗るにはこれで十分。
加速がなめらかな分、パッセンジャーはこの方が疲れないかもしれない。

信号待ちはもちろん、走行中においてもモーターの音も振動も耳に届かない。
でも車外では安全のためわずかに「キューン」という音が発生させているとのこと。

驚いたのはこの静けさの中でもロードノイズと風切音が気にならないことだ。
比較的路面状況が良いこと、高速道路を走行していないことの条件つきだが、
エンジン音ゼロの静かなEVで、これらが極めて良くコントロールされている。

ドライブモードでアクセルオフ。控えめな減速感。
ブレーキのタッチも通常のクルマとほとんど変わらない。
だがエコモードにするとエンジンオフで少し減速感が大きくなる。
ブレーキのタッチも「発電している~」って感じる。
だが不快感はない。

自宅前に戻り、マウスを右前方へ。
ギアがバックに入りリーフをスルスルと駐車位置へ収める。

最後はマウス頭のパーキングボタンを押し、
センターのパーキング「スイッチ」を引く。
最後にスタート時と同じスイッチを押すと、すべてがオフ。
シャットダウン完了!だ。

クルマのキーをオフにした時のエンジンの音や振動から解放されたあの静けさと独特の感覚。
「ふーうっ!」というため息と疲労感。
それらから解放されたあの感覚。
そうなのだ。クルマの運転って、音や振動との格闘だったのだ。

対するEV。そこに格闘などない。モーターとマウスで時空間を移動しているだけだ。
この瞬間はクルマではなく未来のコミューターを感じる瞬間でもある。
i-padの電源をオフにした。
そんな感覚。

次回は足回りとデザイン等に触れてみようと思う。



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