2012年5月28日月曜日

コンセプトカーが公道デビュー!




日産ニューモビリティコンセプト(日産自動車株式会社HPより)






















3月9日に本ブログにてコラム「自転車と親和性の高いクルマ」を紹介させていただいた。
写真を覚えていただいている方もおられるのではないだろうか。
コラムの中でなぜこのクルマが親和性が高いのか?を問いかけた。
今回はその答えについて。

自転車に乗られるみなさんは片側1車線の道路を通行している時、
後ろから来た車輛が自分を追い越すときの動きが、その種類によって異なることを体験されていると思う。

①原付はペースを変えることなく自転車を追い越していく。

②自動2輪もやや神経を使っているようだが原付と概ね同様。

③軽自動車はカーブ等道路の状況により、タイミングをみて比較的簡単に追い越していく。

④普通自動車は、意外と追い越しにくそうだ。対向車があったり、いないことが確認できない状態だと追い越せない。状況がクリアになって初めて対向車線にはみ出すようにして追い越していく。

⑤それ以上の車輛や大型バス、トラックともなれば、しばらくの間追い越せなかったりする。

多くのクルマのドライバーから「邪魔!」って見られている車道上の自転車。
でも上記のように車輛の種類によってた自転車を追い超すときの動きが異なる。
これはつまり自転車が邪魔なのではなく、主にクルマ自身の大きさがネックになっているということ。
それを彼らは「自転車が邪魔!」と呼ぶのだ。
自転車のサイズは昔からずっとミニマムだ。
人間の肩幅+α程度。邪魔と呼ぶには謙虚過ぎるサイズである。

そこで写真のコンセプトカーだ。
できるだけ車幅の小さいクルマ。必要なら人が2人横に並ぶのではなく縦に並ぶタンデム型だ。
このようなコンセプトのクルマなら道路上で自転車の影響を受けにくい。
つまり「自転車と親和性の高いクルマ」
これが前回のコラムの答えだ。

さて、驚いたのは本日の日経新聞。
原付と軽自動車の間に新たなカテゴリーの車輛規格を認定するとのこと。

これって上記の①②と③の間。
まさしく道路上で自転車をストレスなく追い越せる、自転車と親和性の高いカテゴリー。
そのカテゴリーの新たな「クルマ」が、つまり写真のコンセプトカーのカテゴリーのクルマがデビューするというのだ。

これにより、都市部ではより大きくハイパワーな普通車より、新たなコミューターの方が「速い」ことが認識されるであろう。
何といっても「自転車が邪魔!」とはならないカテゴリーなのだから。

願わくばEVとしてデビューしてほしい。
同時に自転車からコミューターへの乗り換えではなく、クルマからコミューターへの乗り換えが促進されるような政策が必要。
そうなって初めて環境負荷の低減につながるのである。









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